品目特性：

ポリ塩化ビニル、英語ではPVC（Polyvinyl chloride）と略称し、塩化ビニルモノマー（vinyl chloride monomer、VCMと略称する）の過酸化物、アゾ化合物などにおける開始剤である。PVCは非晶質構造の白色粉末であり、分岐度が小さく、相対密度が1.4前後、ガラス化温度が77 ~ 90℃、170℃前後で分解を開始し、光と熱に対する安定性が悪く、100℃以上または長時間日光に曝すと分解して塩化水素が発生し、さらに自動触媒分解し、変色を引き起こし、物理機械性能も急速に低下し、実用には熱と光に対する安定性を高めるために安定剤を添加しなければならない。

ポリ塩化ビニル噴霧乾燥機の動作原理
空気は濾過と加熱を経て、乾燥器の頂部の空気分配器に入り、熱空気は螺旋状に均一に乾燥室に入る。原料液は塔体上部の高速遠心霧化器を経て、（回転して）極めて微細な霧状液滴に噴霧し、熱い空気と流接触して極めて短い時間内に乾燥して完成品とすることができる。完成品は乾燥塔の底部とサイクロンから連続的に出力され、排気ガスはファンから排出される。

ポリ塩化ビニル噴霧乾燥機適用品目
化学工業：フッ化ナトリウム（カリウム）、塩基性染料顔料、染料中間体、複合肥料、ホルムアルデヒドケイ酸、触媒、硫酸剤、アミノ酸、ホワイトカーボンブラックなど。
プラスチック樹脂：AB、ABSエマルジョン、尿アルデヒド樹脂、フェノール樹脂、密着性（尿素）ホルムアルデヒド樹脂、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなど。
食品工業：富脂粉ミルク、アルブミン、ココア粉ミルク、代替粉乳、猟血粉、卵白（黄）など。
食物及び植物：オート麦、鶏汁、コーヒー、インスタント茶、香辛料肉、蛋白質、大豆、落花生蛋白質、加水分解物など。
糖類：トウモロコシパルプ、トウモロコシデンプン、ブドウ糖、ペクチン、マルトース、ソルビン酸カリウムなど。
セラミックス：アルミナ、タイル材料、酸化マグネシウム、タルク粉など。

ポリ塩化ビニル噴霧乾燥機の性能特徴
◎乾燥速度が速く、材料液が霧化された後、表面積が大幅に増加し、熱風気流の中で、瞬間的に95%-98%の水分を蒸発でき、乾燥時間は数秒しかかからず、特に感熱性材料の乾燥に適している。
◎製品は良好な均一性、流動性と溶解性を有し、製品の純度が高く、品質が良い。
◎生産過程が簡略化され、操作制御が便利である。湿潤量40〜60%（特殊材料は90%に達することができる）の液体に対して一度に粉粒製品に乾燥することができ、乾燥後に粉砕と選別を必要とせず、生産工程を減少し、製品の純度を高めることができる。製品の粒径、松密度、水分に対して、一定の範囲内で操作条件を変えることによって調整することができ、制御と管理が便利である。